寺田邸は、既存住宅敷地内の空きスペースに建てられた子世帯(30代夫婦と2人の子供)が生活するための離れである。限られた範囲での計画となったため、木造モジュールに倣った7.28m×7.28mの平面形状の中で建築を考えた。正方形平面の対角線上に屋根の稜線を設けた。それは立ち上げた直方体の上部4点の高さをパラメトリックに調整できる形状とすることで、内部空間の快適性とバリエーションを探るのと同時に各面ごとの周辺環境に合わせた外壁の大きさを定義することができるからだ。母屋や周辺に対して圧迫感を感じさせないボリュームとしながら、一方で居心地の良い開放性と安心感を同時に持った内部空間をつくりだす。つまり周辺環境からの建築を小さくする方向への作用と、内部空間をより大きくしようとする反作用、両者の丁度良い状態を導き出すことで、空間密度の高い建築になるのではないかと考えた。
さらに、階段の踊り場部となる書斎を中間階とし1階と2階の空間をつなげる。耐力壁は極力外壁側に設け、間仕切りが少ない空間とする。部屋の軸を45度に振ることで空間に連続性をもたせる。半屋外空間(中庭)を挿入し、内部と連続させる。など空間の広がりが感じられる工夫を随所に設えることで、小さな平面の中に実際の尺度では計れない豊かで楽しい住空間とすることができるのではないかと考えた。

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静岡県藤枝市

住宅

木造3屋建

121.37㎡

所在地

用途

構造

延床面積

写真(C)濱善冶
寺田邸 (下藪田の住宅)