広島の住宅は、60代の夫婦が生活するための住宅です。
30年以上慣れ親しんだ土地からほど近い高台に移り住み、これからの時間を
新しい気持ちで楽しむための住宅を期待されました。
 
設計者は、建て主や建物を使う人の喜びがどこにあるのかを的確に捉え、理解
し、共有した状態で設計をするべきだと考えています。
設計段階で建て主と共有したのは、ラディカルな空間構成や特異な建築形状で
はなく、「家らしい家」でありながらも、日常の生活の中で起こる「変化」や
「ずれ」に気付き、それを喜びと感じてもらえる様な家でありたいというこ
とです。

南の庭側にLDKを、北側に個室と水廻りを、2階に3つの個室を配するとい
う標準的な間取りとしながらも、階段室を含めた吹き抜け空間を建物中心を貫
くように配することで、
時には開放感を、あるいは風の流れや光を感じ、また
は、上下階視覚的な発見や、音の響きの変化を感じる等、吹き抜け空間が感
覚的なインターフェイスとなること意図しました。
また、高台であることもあり、方々の景色を楽しむための窓の数を多くし、ふ
とした瞬間に周辺環境の変化を感じ取れるように意図しました。
空間をつくっている各ディテールは、安心感のある大きさ、仕様、形状となる
ようにし、使い勝手や手触りといった面でストレスとならないように配慮しま
した。
切妻屋根の家型の外観は、「家らしさ」を明示しながらも、玄関庇のボリュー
ムを大きくしたり、軒の薄さを強調るすことで起こる、他との「ずれ」が心地
良い「個性」として存在することを期待しました。

何かが少し違ったり、少し変化することで起こる気持ちや時間の流れの「ずれ
」が、建て主のこれからの人生にとって有意義なスパイスとなるとを願ってい
ます。
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保福島528-1
 
 

広島県広島市

住宅

木造2屋建

111.37㎡

所在地

用途

構造

延床面積

写真(C)野村和慎
広島の家